お知らせ

News

Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第32弾:三菱A140ランサーGSR

2023.1.21

Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第32弾:三菱A140ランサーGSR

<無理やりお洒落なランサー>

 社会人となって直ぐの頃に、友人が発売直後の三菱ランサー1400を購入しました。日本のモータリゼーション約十年目、周りはいわゆる大衆車ばかり。小型でも一家全員が乗れるようにと頑張った箱型ばかり。その中でヘッドランプからフェンダーにかけて盛り上がった、なんとなくポルシェを彷彿させる、「無理やりお洒落」な印象の車でした。

「一家が乗れて丈夫で長持ち」の箱車ばかりの市場ではちょっとお洒落に見えたものです。

ちょっと前に発売されたギャランと同じサターンエンジンが載っている。当時のカローラやサニーはアクセルを踏んずけると「ブォーン・ブツ・ブツ」とふけあがり・「いやいや」回転を落とすのに、サターンエンジンだと「フォワーン・ストン」てな感じで元気よく駆け上がって・ストンと欠け落ちてくれる。エンジンが一枚高級になった感じがしたものです。

 

<ランサーGSR>

このサターンエンジンの1600CC版をツインソレックスでチューンし、軽く小回りの利くランサーボデーにのっけたわけだからスポーティー。競合のカローラは2TGツインカムで武装してきたから、ランサーもギャランGTO・MRのツインカムと言う選択肢もあったような気がしますが、三菱は手堅くSOHCでまとめてきていました。友人の乗っていたGSRにちょっと乗せてもらって羨ましく感じた次第。

インパネもお約束のメーターがぎっしり!

エンジンも1600ccサターンSOHC 三国ソレックス!

当時は日本中ダートの山道がたっぷり。フロントはマクファーソン・ストラット、リアはリーフ・スプリングのリジットアクスル。カーブの奥まで突っ込んでフルブレーキングしてから、「エイヤッ!」とステアリングを切って、後を流しながら走り回ったものでした。昔の記憶なのではっきりしないけれど、TE27レビンよりボデー剛性があって、サスもしなやかだった気がします。

<国際ラリーでのGSR>

取り回しの良いボデーサイズと高性能サターン・エンジンのおかげか、サザンクロス・ラリーとかサファリ・ラリーでランサーGSRは大活躍。その後の二代目ターボ・ランサー、四代目のランサー・エボリューションの元となった歴史です。

 

<乗り直しドライビング・インプレッション>

そんな一代目ランサーGSRのラリー仕様車に乗せてもらいました。長年酷使されてきた個体でしたが、トルク・フルなエンジン、カチっと決まるシフト・レバー、とても素直なサスペンションと、これなら旧車ラリーで終日走っても、体力が続きそうな良い感じでした。

ボデーはロール・ケージでがっちりと固められていて剛性感は昔の記憶以上!サスも現代のショックアブソーバーが奢られているせいかとても素直!基本的にはリジット・サスペンションらしい後輪のコントロールがしやすい素直な性格なのが印象的でした。

(インパネは上記の車とは昔何処かで手に入れた別の車の写真です。)

エンジンもとても調子よし。

<考察>

400馬力以上・四駆電子トルク制御・ベクトリング・シーケンシャルシフトのお金をつぎ込んだ現代のラリー車は運動神経抜群の天才しかコントロール出来そうもありませんが、50年前のランサーGSRは私の運動神経でも操れる素直な車。でもコントロールする楽しさは変わりなし。スポーツ・ドライビングの楽しさは速度やラップタイムだけでは無く、制約の中で少しでも上を狙う、旧車レースが面白い。

<本稿完>