Mic Seja車遍歴

Mic Seja Car history

Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第八弾:Lotus Elite

2021.1.10

Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第八弾:Lotus Elite

60年前の道玄坂にて

今から約60年前、渋谷の道玄坂の「とあるレストラン」の窓から外を眺めていると、緑色のロータスエランがUターン。前輪内側のホィールが持ち上がり、それでも未だ地面を離さない!これが本当のサスペンションとえらく感じ入った記憶があります。思えば芙蓉貿易が輸入した本田宗一郎・博俊父子のエリートではなかったかな?

ロール、ロール、ロール         

ロードローラーの如き極太タイヤを押し付けて、トレッドのどこかが地面に引っかかってくれと言うような今どきの車とは違い、当時はF1(写真はLotus25の例)でも細いタイヤのトレッド全体を地面に喰いつかせて離さない様にするサスペンションになっていました。

現代の車でもBMWのi3は抵抗軽減の為、幅の狭いタイヤを使っています。狭いタイヤでもグリップを確保すべく径を大きくして。

極太タイヤは見た目に格好がいいのですが、地面にトレッドを均一に当てるのは難しいようで 昔乗っていたポルシェ911も内側が片べり、1本10万円以上するタイヤが2万キロくらいで使えなくなる!極太ゆえに重いし、キャンバー変化を押さえるために固めのばねを使うのでボディー剛性も高めていかなければいけなくなる、すると重量が増えもっと広いタイヤが欲しくなる「極太タイヤ」悪循環やね。

蛇足ながら、筆者は「地面が遠い」と言う表現を好んで使っています。フロア下のエキパイなどの臓物とか、フレームとかの厚みで物理的に地面が遠くなるのもともかくとして、例えばブレーキを踏むと地面の凸凹(実際にはグリップの変化なんだと思いますが)が感じられる、ちょっと踏み過ぎればタイヤが滑り出すのが直接感じられる。ステアリングも同様、エイペックスに小砂利があれば感じる、アクセルOn/Offで荷重変化がステアリングホィールに感じる。多分安全マージンが相当に削られている状態だとは思いますが、とにかくマシーンと地面の会話が直接的に感じられる感覚。俗に「ダイレクト感」と言うのかもしれませんが、ABSだなんだと電子機器以前の車の構成そのものからくる感覚だと思います。ケイターハム・セブンとか競技用自転車とかの感じ、ポルシェやマクラーレンでは地面が遠くてダメですね。もちろん失敗すれば素直に「しまった!」と納得でますね。

「地面が近い」ロータス エリート>Standard Lotus Elan

1957年ロンドンショーでデビュー。 全FRPモノコックにコベントリィ・クライマックス エンジン、開発コードはType14。

*FRPが世に出て間がない時期にオールFRPモノコック、フロアのシルのFRPの厚さは15cm以上だとか。

*エンジンは有名なコベントリー・クライマックス。毎4万キロくらいでオーバーホールが必要だったとか!

*In Line4気筒、SOHC1216cc、76馬力 4M/T

*前 独立ウィッシュボーン コイル、後 独立チャップマンストラット ラジアスロッド コイル

*全長:3660mm、全高:1170mm、全幅:1470mm、ホィールベース:2235㎜、車両重量:585kg

 極太タイヤに毒されて現代のスーパーカーはどんどん車幅が広くなり2m超えがざら! 確かに速いけれど「地面も遠い」。 第一その辺の道路では幅いっぱいでレーシングラインもままならないではないですか! それに比べてエリートの小さい事!ちなみにエリートのタイヤは155SR15です。

 ↓英国ナショナル・モーター・ミュージアムにて

↓トヨタ自動車博物館にて(一部他所)

   

レーシング ロータス エリートRacing Lotus Elan

ルマン24時間に出るなど当時もレースに大活躍、今でも「ハッとする」程「いい感じ」の英国クラシック。イタリア車とは違ったいい雰囲気。やっぱり私は英国党。アフタヌーンティーにでもするか?

↓英国レースレトロ会場で

英国Paul Matthyショールーム前で

↓米国ペブルビーチ・ラグナセカにて

オークション情報> 2017年当時の開始価格6万ポンド(約840万円)

*多分 現在は2倍くらい!かしら。

<本稿完>