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Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第34弾:ダイハツ・コンパーノ・スパイダー 2023-05-09公開版

2023.5.14

Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第34弾:ダイハツ・コンパーノ・スパイダー

1.イタリアン テースト

あれは高校時代、先生には申し訳なかったのですが授業に身が入らず外を眺めていると、昨夜眺めていた朝日新聞社の「世界の自動車」に載っていたアルファロメオ・ジュリアを思い出させるイタリアン・テイストのライトバンが走ってきました。ダイハツのコンパーノです。

先に東京モーターショーで見かけたプロトタイプは余りスマートな印象ではなかったので、コンパーノのイタリアン・テイストを眺めて、ジュリアを連想し、オープンカーの匂いを感じた次第です。

*写真左上から時計回りに、プロトタイプ・ライトバン・ジュリア・スパイダー

2. フレーム付き

コンパーノ・シリーズは最初のライトバンからワゴン、2Drセダン(ベルリーナ)、4Drセダン、スパイダー、トラックとバリエーションを広げていきました。多分フレームのあることが幸いしてか、どのバリエーションもピラーが細く繊細なイメージを醸し出していました。ミラノの自動車ショーに出品されたビニヤーレ・クーペ、そしてP5レーシングカーまで展開されていきました。

それにしてもビニヤーレ・クーペの縦線グリルは、新型クラウンに先行すること60年!当時は「東洋人の笑い顔」と評判早くなかったけれど!

*写真上段左:バン系→右:セダン系→中段左スパイダ→中右:トラック→下段左:ビニヤーレ・クーペ→右:P5

3. スパイダー

1963年のライトバン発売に遅れること二年、予想通り1965年にスパーダ―が追加されました。もともと4速フロアシフトなどスポーティなテイストを持っていましたが、1000ccにエンジン排気量を拡大し、ソレックスのツインキャブ仕様(その後セダンにも同じパワートレーンが載せられ1000GTになったと記憶しています。)

インパネも大型メーターを左右に配したイタリアン・スポーツ風で格好良く感じたものです。

今でこそサスペンションと言えば全輪独立懸架が当たり前で、リアがリーフのリジット・アクスルと言うと「トラックみたい」と言われてしまいそうですが、当時はフェラーリでもリジット・アクスルだったので、コンパーノはとてもスポーティな印象でした。

*適当な写真がなかったのでベルリーナのインパネ写真を載せてみました。

4. トヨタ・コンパーノ?

筆者としては「和製ジュリア・スパイダーの次期モデルを大いに期待していた」と言おうか、夢を広げていたのですが、現実が厳しくダイハツはトヨタの子会社化、次期型はパブリカ・ボディーにダイハツエンジンを積んだコンソルテに変身!ダイハツはトヨタの軽自動車部門に変化していったのは歴史の流れを感じさせる筆者にとっての大事件でした。

本稿完〉