Mic Seja車遍歴

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Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第46弾:Alfa Romeo TZ Ⅰ(Tubolare Zagato Ⅰ)

2025.7.6

Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第46弾:Alfa Romeo TZ Ⅰ(Tubolare Zagato Ⅰ)

<ペブルビーチのオーシャン・ビューで出会った猛々しくも優雅なアルファ>

米国カリフォルニアのモンタレー半島で開催される「モンタレー・カー・ウィーク」は世界中のクラシックカー愛好家が注目する一大イベントだと思います。そのウィークのハイライトである「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス」で以前紹介した素敵なアルファロメオSZ:Sprint Zagatoに続き、TZ1:Tubolare Zagato1に出会うことができました。

*見かけた場所:Pacific GroveのLight House Avenue

*イベントの名称:Ocean View Boulevard in Pacific Grove and 17 Mile Drive in Pebble Beach。

*入場無料。早めに出かければ、近隣の無料駐車場を確保できますが、ゆっくりと出かければ駐車場が埋まってしまう可能性が大。お出かけの際はお早めに!

<Alfa Romeo Tubolare Zagato Ⅰ>

TZとは「Tubolare Zagato」の略で、その名の通りチューブラーフレーム構造を採用した軽量レーシングモデル,発表は1967年です。基本的なメカニズムはSZと同系統のGiulia系エンジンをベースとしていますが、ボディ構造はまったくの別物。優雅な曲線が特徴のSZに対し、TZはより低くワイドで、戦うためのフォルムをまとっています。

SZと比べて、TZは“猛々しくも優雅”。 レースで勝つことを目的にデザインされたにもかかわらず優雅さが漂うのはイタリアンデザインと極致ですね。

*前フロントビュー:低く鋭いノーズと丸型ヘッドライト。レーシングカーとしての気迫が前面に。なんとも官能的!

*サイドビュー:短いオーバーハングとしなやかなルーフライン。バランスの良いプロポーション。

*リアビュー:軽快でコンパクトな後姿。フェンダーの膨らみがセクシー。

ウィンドシールド/カウル部:エンジンフードが微妙にワイパーアームをクリア。

インパネ:機能最優先の設計。無駄な装飾は一切なし。

*ラッゲージ:リアハッチを開ければ小ぶりな荷室。もちろん使い勝手より軽量化が最優先。

*リアホィール部:太めのタイヤと深いホイールアーチ。

*エンジンコンパートメント:ツーブラーフレーム仕立て、これだけでも早そう!

<Guilietta/GuiliaファミリーとTubolare Zagatoの関係>

GiuliettaとGiulia系の各バリアントの生産時期を時系列にエイヤーとまとめてみるとこんな関係になりました。

*Berlina(セダン):基、Giuliaへと進化。

*Sprint(クーペ)とSpider(2ドア・オープン):Giulia時代にまたがって生産。

*Sprint Speciale(ベルトーネ)/Sprint Zagato(Sprint/Spiderで競技に出ていた人たちが、競争力アップを狙ってボデー上物の改造を狙った結果らしいです。)

*TZ:Giulietta/.Giulia系列からエンジンなどの構成部品を流用しているが、基本的にはチューブラーフレームの別次元モデル。基本的には純レーシングカー。

*(間違っていたらごめんなさい)

前号重複:上記の表の参考までに、それぞれのバリアントの対比です。

*Giulietta Berlina:セダン系

*Giulietta Sprint:クーペ系

*Giulietta:Giulia Spider>

*SZ(Sprint Zagato)初期型:SZ1

*SZ(Sprint Zagato)後期型:SZ2・・・・・コーダトロンカ

<前号重複:Sprint(クーペ)とSprint Zagatoのサイズ比較

<Tubolare Zagato

更に競争力強化を狙ったTZⅡ1965年実践投入!ここまで来ると優雅と言う雰囲気は薄れ、猛々しいが前面に出てきているように感じます。

<本稿完>