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Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第39弾:トヨタ1600GT

2023.10.31

Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第39弾:トヨタ1600GT

<裏山を3速で駆け上がる>

当時載っていたのはコロナ1300バン。近くの裏山の直線登りで1速でフルに引っ張り、2速へ。またまたフルスロットルで3速トップへ、一挙にトルクが下がったコロナバンはドンドン速度を失い、たまらず2速にシフトダウン。

ところが友達が購入した1600GTは、高回転の得意なDOHCに5速ギアボックス!3速にシフトアップしてもグングン加速!別世界!DOHC=高性能と刷り込まれてしまった経験でした。

2000GTと同じバケットシートとフェンダーミラー(本当はミラーの足の長さが違っていたかも)好き者の心を擽るギミックもカッコウよかった!

5速ギアボックスはリバースになかなか入り難い設定で、何度もクラッチを踏みなおしてシフトするけど、なかなか入らず、最後にガキッ!と渋々入る!

これまた知人乗せてもらったアルファロメオのギアもリバースに入りづらかった!

ついでに言えば、リアのリーフのリジット・サスペンションの雰囲気もアルファに似ていたっけ!(と言おうか、日本自動車工業会からみて大先輩のイタリア製のアルファロメオに無理やり関連付けて喜んでいた!)

<トヨタ1600GT GT5 RT55>

<9R エンジン>

多分2000GTの3Mに次ぐトヨタの量産DOHC、OHVの3R系のシリンダー等下回りにアルミDOHCのヘッドを載せた構成。

ちょうどロータス・エランのツインカムと同じような構成。エランが1962年発売だから1967年の9Rはロータスの情報も参考にして設計されたんだろうと想像できます。3Rのカムシャフトをそのまま使ってアルミDOHCヘッドを載せている関係でデスビ(ディストリビューター)がインテークマニフォールドの下に来てしまう欠点もそのまま再現。すぐ後の18RGではフロントカバーに移され整備性が格段に向上?でもエンジンのズータイはロータスより相当にでかくなってしまったけれども。その点、初めからDOHC設計されたアルファロメオはうまく収められていて安心。

・・・・・写真説明:左上から斜め右下に向かって①トヨタ3R、②トヨタ9R、③トヨタ18RG、左下④Ford116Eケント・エンジン、⑤ロータス・エラン・ツインカム、右上⑥アルファロメオ

<考察>
発売以降50数年、素晴らしいコンディションに維持された1600GTを眺めると当時のトヨタは本当に頑丈に造られていると改めて関心した次第。エアコンつけて日常の足として使ってみたい!もっとも当時でもキャブ調整には神経を使わされていましたが!

<本稿完>