Mic Seja車遍歴

Mic Seja Car history

MicSejaの小型高性能車シリーズ第51弾:いすゞ ベレル

2026.9.10

MicSejaの小型高性能車シリーズ第51弾:いすゞ ベレル

1960年代の日本は、まだ商用車が主役の時代。 街ではセダンにバン、ピックアップの派生車ばかり。 そんな中で、ちょっと優雅で、ちょっと早すぎたクルマがありました。 いすゞ ベレル。

◆ 少年時代のこと

小学生のころは飛行少年で、ノートにゼロ戦を描いたり、Uコンを飛ばしたりしていました。 高学年になると自動車少年に変身。 東京モーターショーには日比谷の頃から通い、晴海になっても東京駅から歩いて行ったのを覚えています。

◆ 1961年のモーターショーで聞いたひと言

いすゞのブースで、デザインの人らしき方がこんなことを言っていました。

「丸か四角ばかりのテールランプを、世界にない三角にしたんですよ」

小学生の自分には妙に響いた言葉でした。 確かに、ベレルの三角テールランプはちょっと変わっていて、ちょっとカッコよかった。

・・・・・左からベレル・Fordファルコン・GMキャデラック

◆ ヒルマンの後継として

いすゞが作っていたヒルマン・ミンクスの後継として登場したベレル。 競合が法人向けの肩の張ったスタイルに進む中、 ベレルはどこかランチアのような柔らかい雰囲気がありました。

◆ ディーゼル仕様

当時としては珍しく、ベレルにはディーゼル仕様がありました。 父親に試作車由来の格安モデルの話がありましたが、結局スバル360福変速機付きに。

ガソリン仕様

◆ 商用中心の時代の空気

近所の酒屋の親父が配達用に バリバリのスポーツモデルのホンダ・ベンリィ CB125JX を買ったことがあります。

「配達なのにスポーツモデル?」と聞いたら、 「若い従業員が来るようにだよ」と笑っていました。 そんな時代でした。

◆ マイナーチェンジで“背伸び”しちゃいました。

競合に合わせて、ベレルも四灯式ヘッドランプや普通のテールランプに。 筆者には「お嬢さんがスーツを着て背伸びしたような」感じで、少し残念でした。

◆ バン型もありました。

◆ 日本グランプリにも出走

カテゴリーが複雑でワンメイクみたいでしたが、ベレルもクラス優勝したと記憶しています。

◆ 最後に

ベレルは、時代より少し早く、ちょっと優雅で、ちょっと変わったクルマでした。 商用中心の日本で、プライベートカーを目指した挑戦。 その姿を思い出すと、なんだか少しうれしくなります。

<本稿完>