Mic Seja車遍歴

Mic Seja Car history

第五弾:ファセル・ベガ・ファセリア

2020.10.6

<Facel Vegaおしゃれ!>

1950年代後半、日本はダイハツミゼットが現役の時代、朝日新聞発行の「世界の自動車」を読み漁っていて見たパリはエッフェル塔を背景としたFacel Vega! 衝撃的におしゃれ!!

 

<スターリング・モスとFacel Vega>

先日、ケーブルテレビでCar SOSと言う番組のオースティン・スプライト・ルマン・スぺシアル編を見ていたら、往年の名ドライバーの「無冠の帝王:スターリング・モス」が出てきました。1962年のグッドウッドでの事故で車に挟まれている写真が記憶をよぎりました。そういえばスターリング・モスはFacel Vegaのオーナーだった!

 

そう言えば、あのビートルズのリンゴスターも!他にも映画俳優のトニー・カーチスとか、ピカソとか!

 

<Facel社概要>

Wikipediaによれば、設立は1939年 FACELとは「ユール・エ・ロワール県の鍛造と建設工房」の略らしい。戦後、パナールなどのボディ受託をやっていたが、モデルチェンジで仕事がなくなると1954年に米国クライスラー製のエンジンとフランス伝統の匠の技を組み合わせたFace Vegaを発売、フランス税制では米国V8エンジンは非常な高税率となるため77%は輸出向けの商売だったとのこと。

欧州市場も狙いたいと、1960年に自家製の1600ccエンジンを積んだFacelliaを出したが、品質問題で経営悪化、1964年に倒産、自動車販売も中止に至ったとのこと。

 

<Facel Vega>

クライスラーのDesoto HemiヘッドV8を積み、2・3速A/Tまたは4M/Tを組み合わせた米国流の大排気量・FR構成。

+ Hemiヘッド:半球形燃焼室形状をうたい文句とした高性能エンジンシリーズ、ニューヨーカーモデルなどに搭載

276cuin⇒331cu⇒354cu⇒383cu

+ 2ドア・コンバーティブル、2ドア・ハードトップ、後年4ドア追加

+ 交換シャシーとプレス外板、車重1800kg、最高速190km/h

+ フロントウィッシュボーン、リア固定軸

(写真説明)

   写真上2葉:クライスラーNewYoker と Desoto  Hemiヘッドエンジン外観

   中左:2014年のパリRetroMobileのオークションに出品されていたVega

   中右:モナコのレーニエ大公自動車博物館に展示されているVega

   下中:凝ったインパネ、木製パネルに見えるが実際には金属パネルを木目塗装したもの。退廃的!

   下右:Vegaのエンジン外観。上右のクライスラー版と比べておしゃれ!

 

<Facellia>

1960年 9CV市場(ベンツ190SLなどと競合)を狙って自社エンジンで参入

+ 4M/T

+ カブリオレ、2+2クーペ、4人乗りクーペ

+ 鋼管フレームにプレス外板、車重990kg、最高速180km/h

+ 4気筒 DOHC115馬力(SAE)⇒のちに120馬力

こんなしゃれたボディに、DOHCの高性能エンジン!Mic Sejaの好みに引っかかりますね!

上の車は2014年のフランスパリのRetroMobileのオークションに出品されていたFacellia

 

こちらはパリ郊外のArt Carと言うレストア屋さんのガレージにあったFacellia二台。Begaは見られる機会が多いがFacelliaは稀有、それが2台もあるなんて! さすが本場フランス。

 

右上の写真でお分かりの様に、カムシャフトの支持ベアリングは前後に二つのみ! 通常は5ベアリング、2ベアリングだと軸を出すのも簡単だしグッドアイディアだけど、耐久性は大いに疑問!実際、冷却性能とともにヘッドの耐久性が問題となり、その対策で会社が潰れてしまったとの説明です。

対策として下側に写真を載せたVolvoのB18エンジンが載せられます。Volvoアマゾンでラリーなどの大活躍したエンジンですね!

 

フランス車と言えばシトロエンDS19とか2CV, 空冷パナールも含めて先進的と言おうか、独断的と言おうか楽しいモデルが多いのですが、Facelのごときチャラ車でも中身は大したものですね!

 

<本編完>