Mic Seja車遍歴

Mic Seja Car history

第六弾:ランチア・フルビア・クーペHF/スポルト・ザガート

2020.11.4

<ランチアHFの「象さんマーク」>

未だラリーも四輪駆動ではなく、二輪駆動で頑張っていた1960年代、ダットサン240Zとかアルピーヌには及ばないものの、ランチアの「象さんマークは悪路で早い」で心を躍らせてくれました。

ここには「象さん一匹」版、「横線の上に小さな象さんが四匹」形式(象さんの位置は車により微妙に変化)のものもあった様です。

四駆以前の二輪駆動時代当時の話によれば、モンテカルロラリーのチェリニ峠辺りで雪が降ると、スピード以前に雪の峠を「登れるかどうか」が大事なドライビングテクニックだったそうで、駆動輪荷重で不利なFRのダットサン240Zでは道路進行方向に斜めに走らせて傾斜を緩くしジグザグに上って行ったそうです。逆に駆動輪荷重の大きいアルピーヌやポルシェが圧倒的に有利、次に登阪性能が良かったのがミニやランチアのFF勢だったとのこと。

モンテカルロ・ラリー・ヒストリークで夜のチェリニ峠にアタックする競技車です。

<Fulvia フルビアの概要>

Fulvia系列はセダン、ショートホィールベースのクーペ、ザガートデザインのスポルトの3バリエーション。本稿ではクーペを主体に、スポルトも付け加えてレポートします。

<基本仕様>

狭角V型4気筒エンジンを南北方向(縦置き、車両軸に平行)に、かつクランクを中心に45°傾けて搭載するなど凝った設計をしています。FFと軽さを武器に頑張っていました。対して、当時の国産乗用車はOHV4気筒! 「象さんマーク」が神々しく見えたものです。

<モンテカルロ・ラリー・ヒストリークに出場していたHFのサービス風景>

数年前に出かけたモンテカルロ・ラリー・ヒストリーク出場車のサービス風景です。50年前の車とは思えない綺麗な個体に、ロールケージを取り付け、最新のラリーコンピューター、エンジンルームもウィンドウオッシャーの増強など手慣れた、そしてお金のかかった整備が行われていました。ラリーコンピューターはGPSを使って曲がり角・走行区間指示と距離補正を行っていくものらしく、大昔のトリップメーター・そろばんと手回し計算機・目覚まし時計・コース地図とは大違いの様子でした。

 

 <その他のクーペ>

その他のクーペの写真を並べてみます。筆者の行動範囲からレース仕様ばかりになってしまっているのはご愛敬。赤系3車は英国のロンドン・クラシック・カー・ショーとレース・レトロ参加車、黄色は米国ペブルビーチ・カー・ウィークのビバ・イタリアーノ参加車です。格好いい!

<スポルト・ザガート>

ついでにスポルト・ザガートの写真も並べておきます。前期型のアルミボディがとても気になります。黒色はイギリスのレース・レトロ出品車。ブルーグレー車は米国モントレー・カー・ウィークのビバ・イタリアーノでの光景です。

 <本編完>