Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第9弾:マツダ ファミリア・クーペ:当時のスポーツ・ギミック満載クーペ 2021-02-03公開版
2021.2.3
Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第9弾:マツダ ファミリア・クーペ:当時のスポーツ・ギミック満載クーペ
<1965年頃:我が家の三代目>
我が家の三代目の自家用車がマツダ ファミリア・クーペ1000でした。
<何でファミリア・クーペ?>
第一回日本グランプリが1963年、実用一点張りだった日本の自動車もそろそろ“スポーツ”の機運が生じていました。我が家の二台目のスバル360の副変速機だとか、トヨタ・パブリカのツインキャブスポーツキットの発売とか、プリンス・スカイライン2000GTBのウエーバー3連キャブだとか、フロアシフトがなんとも格好良く感じられるとか!
二台目スバルが二年目を迎え「そろそろ」と考え晴海の自動車ショーを見に行ったところ、ツインキャブ・フロアシフト・セパレートシート・タコメーター・ウッドステアリングホィール・ディスクブレーキ!当時の「スポーツ車」が備えているべきギミックを標準で織り込んだファミリア・クーペを発見!「さっそく」と言うことになった次第。
実は我が家の雰囲気としてはトヨタ・日産・イスズくらいが自動車ブランド優勢で商用車派生のファミリアは三代目候補として話題に上ることはありませんでしたので、ベルト―ネが絡んだスタイリングに目をくらませて入れ替え決定となったものです。スポーティ・ギミックだけでなく、アルミ4気筒のOHVエンジンなど当時としては画期的なモデルであったわけですが「マツダ=三輪車」とのイメージが・・・・・・!
*そう言えばダイハツ・コンパーノはビニヤーレで格好は良かったのですが。
*当時マツダのアルミ鋳造技術は優秀で、トヨタも技術援助してもらった筈。
<ディスク・ブレーキはフェードしない約束だったのに!>
クーペスタイルと言うこともあり結構スポーティに見える外観に見合って1000ccツインキャブは「そこそこ」頑張って走ってくれましたが、ある時日光“いろは坂”下りで突然「ノーブレーキ!」当時はサーボなんてついていなかった(と記憶)ので必死にブレーキペダルを踏ん張りながらエンジンを切り、それでも止まらず路肩のエスケープ路に切り込んでやっと停止!
(似たような景色です。当時のいろは坂のものではありません。)
当時はディスク・ブレーキは出始めで「ドラムと違ってフェードしない」との宣伝教育をしっかりと信じ込んで優越感を感じながらブレーキを踏んでおりました。ちょっと「鼻が折れた」経験でした。
信号停止でも「前の車がエンストしても回り込めるだけの余裕を開けて止めろ」とか、「ブレーキを踏むときにはドラムブレーキの“片効き”に備えハンドルをしっかり握っておけ!」とか先輩から指導を受けていた時代の事件です。エスケープ路から抜け出す手伝いをしてくれたJAFの人も「運転の仕方も知らないのか!」と冷ややかでした。
<石川県日本自動車博物館のファミリア・クーペ>
石川県小松市の日本自動車博物館に展示されていた個体です。室内はガラスの反射で見にくくて御免なさい。それにしても意味不明の現在のMazdaバッチ より、この“M”バッジの方が私にはカッコよく見えるけど!
<主要諸元>
<ネッツ神戸舞洲ミーティングで見たファミリア・クーペ左ハンドル>
大変珍しい左ハンドル!当時は受験などを控え左ハンドルが存在したことなど全く知りませんでした。それにしてもきれいな個体です。オーナーの愛情たっぷり!うれしいですね。ラルフ・ネーダーさんに殺されたシボレー・コルベアとかヒルマン・インプを思い出させるラウンドアップシェープ!塗装の塗分けも格好いい!
<本稿完>
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