Mic Seja車遍歴

Mic Seja Car history

第七弾:チシタリア 202CM

2020.12.4

<格好いい!>

ペブルビーチ・コンクールデレガンスのオーシャンパレードで路上展示が終わり、オーナーらしき粋なおじさんとご婦人が、何気にエンジンをかけて走り去っていきました。「粋」を追求したチシタリアにぴったり!スゲー!!

自分の旧車だと「スターターを回して火が入るか?」毎回ドキドキしながらやってますが、さすがはお金をたっぷりと賭けた車、一発で掛りましたし、オーナーは「それが当たり前」と一片の疑問も感じさせず!

 

<ニューヨーク近代美術館>The Museum of Modern Art, New York

1951年の特別展でチシタリア202CM Pinin Farinaが「動く彫刻」として展示され「自動車の造形」が伝統工芸美術作品として初めて認められたことは自動車デザインを担当する人たちの常識かと思います.

。ピカソのゲルニカはスペインに返されてしまったけれど、アンディ・ウォーホールとかと併せて是非見学したい一品です。

 

<「Cititaria」名前だけでの憧れ!>

「チシタリア」、マフィアで有名な「シシリア」と「イタリア」がくっついたようなイメージの不思議な語感ですが、実際「Consortzio Industoriale Sportivo Italia」、1936年にPiero Dusioさんがスポーツ用品製造会社として立ち上げたのがCisitalia社、故に「イタリア運動用具製造連合」てな意味合いの様です。神秘性が薄れましたね!

 

<小型高性能車>

大排気量V12のフェラーリが早いのは当たり前、小型(小排気量)で高性能な車があると格好いいのに?」と思ったか思わなかったか!

「日頃僕が使っているビュイックの様に広く、最新のグランプリカーの様に低く、ロールスロイス並みに快適で、D46(Cisitalia初代レーシングカー)のように軽快な車」と言うコンセプトで開発されたのがCisitaliaType202CM。本稿シリーズ共通のテーマである「ちょっと古い小型高性能車」そのもの!

勝手に「小型高性能化」手法を分析してみると!

①「スピード」命 : 実用車を徹底的にチューニングした性能特化型。アバルトが典型かな?

②「縮尺」命 : フェラーリを小型化したもの。ASAとかホンダS5/6/800とかかな?

③「粋」命 : もう少し快適性とラグジュアリーを追求したもの。チシタリアとかファセルベガ・ファシリアが該当かな?

 

<チシタリアモデル展開>

1947年から1952年までの短命なチシタリア生産でしたが、Type202を核に色々なコーチビルダーのバリエーションがあったようです。

一貫してエンジンはFiat1100ベース。ウエーバーで武装されてはいるもののOHVの実用車エンジンを使用していました。後年はかのアバルトのカルロ・アバルトのマネージメントに移行して行きますが、彼はFiatエンジンの性能を突き詰めてDOHC化とか軽量・空力ボディとかを追求して行きますが、チシタリアのOHV4気筒が不満だったのかもしれませんね。

2017ペブルビーチコンクールで見かけたCisitalia Type202CMバルケッタ>

ベビルビーチ・コンクールデレガンスで憧れのチシタリアをじっくり見る機会がありました。

課のニューヨーク近代美術館に永久展示されているのと同じType202CMのバルケッタの様です。カロツェリアVignaleのマークがついていました!色も良いですね。とても1100ccの押し出しではないですね!

 コンクールが終了し、三々五々参加車が帰っていく場面です。日本だと直に積車に積まれてしまうのが普通ですが、ペブルビーチではほとんどの車が自走で、それもオーナーたちの運転で帰っていきました。そもそもコンクールそのものがペッブルビーチに住む人達(当然超おお金持ち)の遊びで、「飾るための飾り」ではないことを誇りにしているので、当然コンクールが終わったら自走で自宅に帰るのが当たり前と言った感じでした。

美しいVignaleのコーチワーク。昔は全体のフォルムで個性と・芸術性を主張していたのがよくわかります。残念ながら最近の車、特にトヨタ車は表面の奇抜な凸凹で個性を主張していて見にくい限り!CADで簡単にいじくりまわし過ぎて全体フォルムでは差別化できなくなってしまったんだろうな!

運転席回り。「粋」だね!!

エンジンは ショボイOHV4気筒。でも燃料タンクとか格好いいですね!

エンジン音を知りたければGreat History of Little Cisitalia (luce-nagoya.jp)にどうぞ!

 

<トヨタ自動車博物館のCoisitalia

ニューヨーク近代美術館の永久展示モデルの扱いと比べて大変地味な扱い!ペブルビーチが仕様は縦横グリルでしたが、トヨタ博物館仕様は縦グリル。そう言えば1963年のダイハツスポーツ・クーペ・コンセプトもVignaleでした。

1967年ダイハツ・スポーツ・クーペ・コンセプト

 

Cisitalia Type202のグリル二種>

 

<本稿完>