Mic Seja車遍歴

Mic Seja Car history

Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第17弾:Fiat850スパイダー

2021.10.1

Fiat850スパイダー

ベルトーネ時代のジョルジェット・ジウジアーロの傑作デザインのひとつとされているFiat850スパイダー

 発売は1965年。ベースとなるFiat800ベルリーナはFiat500⇒600の後継として1964年発売。

 1965年の日本と言えばモータリゼーションが本格的に始まった年代ですが、当時日本のカーデザインはまだまだ力不足で、「車のデザインはイタリア・カロツエリア!」と妄信していた時代でもありました。

 まだまだ発展途上、スタイリングも今一垢ぬけなかった日本とは別世界!かのカロツエリアのベルトーネが手掛けたスパイダーは「おしゃれ!粋」の塊に見えたものです。

当時の車のエンジンルームは余裕しゃくしゃく!整備性だって抜群でした。

丸形メーター・セパレートシート・センターコンソール・マニュアルシフトレバーと当時のスポーツカー典型の室内。

<Fiat800四兄弟>

<フィアット850スパイダーの仕様>

全長:3,782mm、全幅:1,498mm、全高:1,220mm、ホィールベース:2,027mm、車重:725kg

フロント:ウィッシュボーン+リーフ、リア:セミトレーニングアーム+コイル

エンジン:843cc 49PS、6.0kgm ⇒ 903cc、52ps、6.6kgm

4速M/T、フロント:ディスク、リア:ドラム

当時はエンジン出力50PS最高速150km/h程度でも十分にスポーティで洒落ていた!100mphがマジックナンバーだった良き時代!

1000ps・400km/hなんて時代に誰がしたんでしょう!普通の人間ではコントロール出来っこありません。

<シボレー・コルベア・テスチュード>

同じジウジアーロが手掛けたシボレー・コルベア・テスチュード、大きさは違うもののフロントフェンダーからヘッドランプ当たりの撮りまわしに近似性を感じさせてくれます。(同じデザイナーだから当たり前?)

<テスチュードのベースのシボレー・コルベア>

米車には珍しく水平対向6気筒のエンジンをリアに置いたリアエンジン・レイアウト。スターリングモスなどが懸命に操安性の弁護をしたものの、ラルフ・ネーダー首班の安全騒ぎで息の根を止められた、あの悲劇の車です。

<トヨタ2000GT初期スタイリング・スケッチとの近似性>

数年前のトヨタ自動車博物館でのトヨタ2000GT生誕50周年行事の一環として2000GTの生みの親さんたちの座談会がありました。その席で披露されていた2000GT初期のイメージスケッチのフェンダーからヘッドランプ周り(2000GTの場合には前部稜線の下にヘッドランプが位置してはいますが)に何となくジウジアーロとの近似性を感じます。

世界中で似たもののないトヨタスポーツ800と言い、2000GTと言い、50年後に見てみると日本のデザイン力も大したものですね!

ヘッドランプの切り方が全く違うけれど、フェンダーからフロント周りは十分にテスチュードですね!

<本稿完>