Mic Seja車遍歴

Mic Seja Car history

Mic Sejaの小型高性能車シリーズ第十四弾:日産サニー1000:セダン・バン・トラック・クーペ

2021.7.3

<日本のマイカーブームの先駆け>

日産サニー

あれは中学生の頃でした、TVで新型日産大衆車のティザーキャンペーンと「名前公募」の募集がTVを騒がし、自動車少年Mic Sejaも大いに関心を持ちました。確かハガキで応募する手はずでした。

結果は日産「サニー」、当時の日本はモータリゼーションの真っ只中。でも「自動車」と言えばクラウン/コロナ、グロリア/スカイライン、セドリック/ブルーバードが本物、軽とかコルトとかパブリカとか何となく「代用品」的なイメージを私は抱いていました。そこに本格的なモノコックボディの「本物大衆車」と言おうか「本物大量生産車」の本物感を漂わせる日産サニー登場。

聞くところによれば「ニッサン(日産)」と生産にかかわった愛知機械の「コニ―」を掛け合わせて生まれた「サニー」だったとのこと。チェリーも候補に挙がったが落選、でもFFサニーでチェリーが生まれました。

<2ドアセダン>

ロビン・ビル・ゲーツと言われる初代シルビアやP510ブルーバードなどを思い出させるクリーンなスタイリング。車両重量は600kg代、見た目にも実際にも軽やか「軽快」そのもの。遠くから見てもすぐに「サニー」と分かる明快さ。CADだか安全対策高知りませんが、近頃の車はうるさい線だらけ!

<4ドアセダン>

当時はStd(スタンダード)とDlx(デラックス)の2グレード構成が普通、徐々に3速A/Tとか四速フロアシフトとかバリエーションが増えだし始める時期でした。

<2ドアバン>

バンも「すっきり・くっきり」、私がしばらく乗っていたのはこのバン。3速コラムシフトと軽量ボディを駆使して走り回りました。当時は高速道路以前で、舗装路の割合もまだまだで、砂利道が当たり前!横置きリーフのストラット形式の前輪とリーフリジットの後輪は飛ばすとタイヤが地面から浮いたようになって、真直ぐ走れず苦労したものです。ドラムブレーキだったせいかブレーキを踏んでも片効き。タイヤの設置性の低さと併せて「車の運転」を随分勉強させてもらった気がします。

今の若い人達には信じられないでしょうが、当時はブレーキを踏むとともに、片効きの様子を感知して、意識しないでステアリングを調整するのは必須技術でした。

ある時、ボルボのワゴンを運転させてもらったらタイヤの設置性も抜群、ブレーキも真直ぐに止まる!びっくりするとともに日本の自動車業界のレベルを感じたものでした。

<トラック>

当時、乗用車は制の小型トラックが当たり前。サニーもご多分に漏れずにトラックバリアント。これも実にすっきりしたスタイリング。このサニトラの流れが発展途上国の発展に長らく貢献し、結果として競技車としてのホモロゲーションが長く続き、A型エンジンの長い勝利の歴史が作られることになった訳ですね。

<2ドアクーペ>

この頃になると自動車メーカーの人達もアルフレッド・スローンさんの「GMとともに」などを勉強して、「差別化」とか「意図的な陳腐化」などと言う概念を身に着けだし、また日本グランプリなどの自動車のスポーツ性に注目する筋が出てきたのか、各社ともスポーツキットを発売、セパレートシート・フロアシフト・タコメーターなどがお客様の購入動機を刺激し、我ら「日産サニー」もエンジンを60馬力にスープアップし4速フロアシフトを装備したセダンの「スポーツ」と「2ドアクーペ」を発売しました。

3速だと、ちょっとした登りのコーナーを2速で我慢して走るしかなかったものが、2速と3速でカバーできるので、ヒルクライムの計測が格段に速くなったものです。最近はマニュアルでも6速が当たり前。上の方は高速道路専用としても、贅沢になったものです。

友達の中には、走り以外に「デートカー」的な魅力を振りまいて活躍する輩もいました。セダンの方が格好いいと思うのですが!

<A型エンジン>

A型エンジンと言うのは大変に優秀なエンジンで、頑張って回す、と言おうかサージングするのを無視してアクセルを踏み続けると6000rpmくらいまで回り、でも壊れなかった記憶があります。因みに競合のカローラ1100は5600rpmくらいで打ち止め、A型に比べると音も雑音成分が多かった記憶があります。

当然レースにも大活躍。オーストラリアのシドニー近郊のバザーストで入賞したニュースは今でも覚えています。1967年クラス一位(外国人)と二位(高橋国光・大石秀夫)、今見ると不安定なコーナリングをしていますね。

先に述べましたようにA型エンジンは異例の長寿命で、東名自動車などの有力チューナーを輩出したことでも名をはせています。

 

かれこれ60年も昔の記憶頼り!自分で撮った写真なぞ残ってません。いろいろ探させていただきました。ありがとうございます。携帯電話って凄いですね!

<本稿完>